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こちらはオリキャラRPGに関する特設ページです
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久々に浮島娘
そういえば今日選考でちょっくら福岡行ってきたのでにわかせんぺい買って来ました
味は普通にせんべいです。美味しいです
色々笑わせていただきました
あの破壊力はすごすぎますね本当に
みなさんいい仕事していらっしゃる
スズメさんに本当に笑わされ・・・というか泣かされました。起きぬけ一発になんてことだ
きっと装備したら色々な値がグッと上がるけど人として大切なものを失いますね
ナーレのカーニバル来年当たり流行ってもいいと思いますよええ素敵じゃないですか


色々反応したいんですがちょっとここまでで!
あ。追記にお話です。無駄に長いです
通学に90分もかかると携帯がお友達です
微妙に打ち返しです(笑)や、これは書くしかないじゃないか

あ、しののめさん、翠さんご卒業おめでとうございました!
水鴇さん別サイト開設おめでとうございます

とある一日における報告書


この事件はけして口外してはならない。
記憶の奥底に封印し、部屋から一歩たりとも持ち出すことは禁ずる。
たとえ親兄弟配偶者、今際の遺言だとしてもそれを言の葉として紡ぎだすことはあってはならない。
この禁を破ったものには神の制裁や悪魔の殺戮などをゆうに超える恐ろしいことがその身に降り掛かるであろう。
そう、私達は誓いを交わし合った。
もともと、あのような非日常甚だしい光景など、その場に居合わせた私達以外の人間は誰も信じようとはしないだろうが。

*********************************************************

それはいつもと何も変わらない日常の中に起きた。
事件の前には前兆や虫の知らせがあるという話は迷信や希望的観測でしかない。
仕事に出かけようとサンダルを履き、丈夫な革製の紐をぎりと結ぶと途中から真っ二つに切れてしまい、通勤の道々で黒猫が3匹ほど次々と私の前を横切り、地震の気配もないに関わらず、民間信仰で道端に祭られている小さな石人形の首がぼとりと落ちたり亀裂が入っているのを見かけたりしたが、私はいつもと同じ日常の中に職場に行き、いつもと同じ時間から職務に従事することなった。
同僚も次々と顔を出し、些細な挨拶と昨日の出来事などを談笑し、机に着いた。
それぞれが、それぞれの役割を果たすために仕事を始める。
空いている机は、私達の敬愛し、同時に恐怖心を掻き立ててやまないこの部屋、いや我が国においても最高の部類の権力を持った人物のみとなった。
主人のいない机は、どこか物足りなさそうに、しかし主人の役割を果たそうとするように私達に言い様の無い威圧感を与えている。

言い忘れたが、私はアドニア王国で内務に関わることを処理する部署でささやかな役目を任じられている一事務員である。
外務と軍務以外の全てに関わる情報を処理し、案件に対して策を練り、陛下に通達するのが内務の主たる役割である。
もちろん内務の中にも様々に役割が分かれているため、全ての仕事がこの部屋で行われるわけではない。
この部屋は内務の役割を全て統括する、心臓部ともいうべき役割を仰せつかっている。
アドニア王宮で働く人間の間でよく使われる冗談がある。
「内務部中央で働くと、7日で胃に穴があく。14日で終わらぬ悪夢に襲われる。49日働くと哲学者になれる。75日働くと聖人になれる」というものである。
誇張された表現ではあるが、事実この部屋の人間の離職率は他に比べてとても高い。
この部屋で現在働いている人間は8人。ちなみに一月前には4人の人間が投入されたが次々と辞めていった。
先程の冗談に当てはめるならば、この執務室で働いている人間は聖人ばかりである。
私などはまだ1年足らずだが、正面に座する男はまだ若いというに勤続10年を超えたそうだ。
聖人の上に待ち受けるものは、神の御使いか悪の誘惑者か。
私もこの職に任じられたとは前の部署の人間に14日で辞めなければ100ゲルトをやると言われたものだ。
原因はそのたった一つ空いた机の持ち主にある。

机の持ち主は、先代王弟にして現内務官、レヴィ・リ・ロスト。
正確には解らないが、年の頃は50代も半ばだろう。
いつも眉間に深い皺をたたえ、機械のように精密で迅速に案件をまとめていく。
普通は長官と職員は部屋が分離しているものだが、「何故書類を届けるだけの手間の為に部屋を分離する必要がある」と彼が言い放ったため、私達は天上の人と毎日顔を合わせながら職務に従事しているのである。
そして彼は、陳腐な表現で申し訳ないが「恐い」。
王族の持つ血のせいか何なのか、異様な威圧感を持ち、彼がいるだけで場の体感温度は2、3度は低くなる。
深い眉間の皺からは彼が気難しい人間であることが一目で解り、その皺の中には第三の目が隠れているとはもっぱらの噂である。
そして部下に対しての対応は、的確かつ細かいかつ辛辣だ。
ただ部下をいびろうとする嫌らしい上司の言うことならばまだ何らかの心理的優越を生むのだろうが、残念ながら彼の発言はいつも正論だからタチが悪い。
この部署にはエリートが配属されることが多いのだが、彼らはこの三日月の光を鈍く反射する剃刀のような男に、今までの人生で育て上げた長い鼻を粉々に叩き折られ、華々しく散っていくのである。
私も実際、彼の冷静で的確な傷口をえぐった上で塩を揉むような叱責に7日で体調を壊した。
しかし、解ってみれば彼は真正サディストでもただの気難しい人間というわけではない。
その発言にはいつも自他に対しての徹底された潔癖さと、物事の一面だけではない、裏を見通した上で最善を貫こうとする姿勢が伺える。
実際、彼自信の行動には発言や叱責に対する矛盾は一切伺われない。
真偽のほどは解らないが、彼は戦場に立ったことが無いそうだ。
アドニアにおいて、要職についていながらその経歴の人間は余り多くない。しかも彼は王族だ。
安全なところに立つ人間が何を言っても命をかける人間の重みには適わないとの自負が彼にはある。
だからこそ必要以上に自分を律し、自分の下で働く同士にもそれを求めようとする、ということである。
それを知った瞬間、彼は私の中でただの恐い人間から、最も尊敬する恐い人間となり、この執務室で働くことは、私にとっての誇りとなった。
長く付き合うと良さが解る人間を干し肉にたとえるが、彼は最高級のそれにあたるだろう。
ただし、それを美味いと感じるまでには、顎が痺れを訴え歯が数本かけるまで咀嚼する必要があるのだが。



日常の中に非日常の影が差し込んできたのは、日が大分高くなり始めた頃だ。
頭脳労働者達の腹が一人一人と飢えの為に嘆きの悲鳴をあげていた。
しかし、それにも関わらず、未だに机は空席のままである。
私がここで働くようになってから、それは初めての経験であった。
勿論公人として様々な役目を任じられているロスト卿である。執務室に顔を出さず、それ以外の役割に従事している日も少なくはない。
しかし、連絡無くこの場に現れないというのは、今までに無かったことである。
私の目の前に座る聖人を超えた聖人もまたそのことに首をかしげていた。
「ロスト卿が遅刻なんて、今日は槍でも降るんじゃないですかね」
一人がそう発言し、部屋が微笑みに包まれたとき、執務室の重厚な扉がゆっくりと開いた。
そのときの私達の恐怖心はあえて記す必要はないだろう。
まずい、聞かれたか、何と言ってなじられるだろう、でも遅刻したのは事実だ、いっそ殺してくれ、悪いのはあいつ一人だ、違うみんなだって思ってた、思いっきり踏んで下さい我々の世界ではご褒美です
そんな思いが執務室の中に立ちこめた。
しかし、扉の向こうから表れたのは、件の人間では無かった。
「おや、皆さんどうなさったのですか?そんな顔をして。」
扉が開くと、穏やかな声と共に柔和そうな老人の顔が表れた。
全員が一度に脱力し、ため息が部屋の空気を淀ませる。
「………ロア外務官……。」
老人の名はラドラマ・リ・ローア。
国王の姻戚にして、この国の外務を統べる男である。この国の人間らしい黒い肌と白髪の混じった黒い髪を持ち、いつも穏やかに笑っている老人だ。
昔は相当な使い手だったと聞くが、70を超えても余り老いを感じさせない肉体からはそれが伺える。
文武にすぐれ、その人柄もあって部下からの人気はとても厚い。
彼を王宮で見かけると、思わずこちらから笑顔で声をかけたくなる、そんな雰囲気を纏っている老人だ。
ちなみに私は王宮でロスト卿に笑顔で話しかける人間は陛下以外見たことが無い。
しかし、何故外務の頭が内務の執務室に来るのだろうか。何か失態でも犯したか。
聖人達の頭には新たな疑問と不安が浮かんできた。
ローア卿は、そんな私達の視線に気付いてか、にこにこと穏やかに語り掛ける。
「心配なさらないで下さい。何か国に関わる重大なことが起きたわけではありませんから。ロスト卿に用事があって参りました。」
「ロスト卿なら、まだ出勤なさっておりませんが。」
「知っています。今朝彼の愛する奥方が熱を出したそうで、落ち着くまでは傍にいるのだと息子のジズさんが言っていましたのでね。」
ざわと執務室に動揺が走る。
ロスト卿が、奥方のために、遅刻を???
それは、普通ならば、珍しくはない夫婦の美談である。
しかし、ロスト卿という人間を知っている者達にとって、それは容易に想像出来るものでは無かった。
仕事に終われ出産に立ち合わなかったという方がまだ納得がいく。
「お…奥方様の為にですか…。」
「ええ、彼は奥方が愛しくて愛しくて仕方ないのですよ。」
「………そ、そうですか。でもロア卿、ならば何故ここにおいでになったのですか?不在というのが解っているのに。」
「いえね、これを預けようと思いまして。」
そう言って彼が取り出したのは、赤銅色をした革張りの実に上品そうなクッションであった。
派手ではないが質の良さを感じさせる、実用性を重んじ華美を嫌うロスト卿の好みそうな品だ。
「これは……?」
「いえ、最近彼の体調に不安を感じましてね、私からのささやかな贈り物ですよ。彼の椅子にでもそっと置いて下さいな。」
「とても良い品ですね。ロスト卿も喜ぶと思います。ご自身でお渡しになったらいかがですか?」
ローア卿は首をゆっくりと振る。
「私は彼に嫌われておりますからね。私が直接渡すと窓の外に放られて下を歩く人の迷惑になるのが目に見えています。どうぞ私の代わりにお願いいたします。」
そう言い、ローア卿は私の手にそれを持たせると、やはりにこやかに執務室を後にした。
「彼がどんな顔をしたか、後で報告をお聞かせ下さいね」と最後に付け足して。
彼が退室したあとも、その空気は部屋にいつまでも温かく残った。
指でクッションの肌を撫でると、上質の革の温かみを感じさせる柔らかい感触が伝わってきた。
なんて謙虚でお優しい方なのだろう。
元々ローア卿に嫌な感情を持つ人間はいないと思うが、彼は今の間に、内務中央執務室の心に大輪の花を咲かせることに成功した。
彼の笑顔に隠されたプレゼントの真意など、このときの私達は知るよしもなく、彼の見せた人間性と器の広さに魅了されていたのだった。



事件は起きた。
それは太陽が南中し、人々が飢えた腹を満たし睡魔と戦いながら午後の作業に手を付け始めたときだった。
執務室の重厚な扉が物々しく開き、空席の持ち主と、彼に酷似した外見を持つ一回り大柄な人物が姿を表した。
二人とも新緑を思わせる緑色の髪と金の瞳を持ち、一目で親子だと解る酷似した顔の造形をしている。
私達は即座に立ち上がり自分たちの上司に声をかける。
「ロスト内務官!ロスト憲兵隊長!お疲れさまです!!」
石造りの執務室に8人の声が反響した。
我らの頭たるロスト卿はやはりいつものように気難しい顔で、しかし若干ばつが悪そうに私達に声をかける。
「遅くなってすまない。今後このようなことは二度と起こさないと誓おう。皆々職務に戻ってくれ。遅れは必ず取り戻す。」
ロスト卿は一息でそういうと早足で机に付き、書類の山と日常の中に溶け込んでしまった。

余りの彼の行動の素早さに座るタイミングを失った私達に、くくくと笑いながら声がかけられた。
ロスト家の嫡男のジズ様だ。
緑色の髪は短く刈り込まれ、背の高く分厚い身体と相まって戦いに身をおく戦士だということを感じさせる。
しかし、その表情は他者を包み込むように温かく、なおかつどこか悪戯の好きな子供のような雰囲気を合わせ持っている。
「卿達の上司を長い間借りてしまいすまなかったな。なに、家庭すら守れない人間に、国を守れるわけないと思い許してくれ。」
そういうと彼は皆に笑顔を向けた。
隣の女性職員の顔が紅潮するのが解った。
ジズ様はロスト卿の実のご子息と思えないほど、爽やかでお優しい。
また数多くの戦歴を重ねており、若くして王都警備を指揮する立場に任じられている。
陛下の側近であるアリオト・ウェル様と並んで歩いている姿を見ると、女性達はほうとため息をつき、色めいた話に花を咲かせるとのことであった。
本当に、ロスト卿に顔以外似なくてよかった。
今のは私の個人的な感想であるが、きっと殆どの人間が私に同意するはずだ。
「ジズ、余計な話をするな。公私混同など見苦しいこと甚だしい。貴様等もいつまでもつっ立っておらず仕事に戻れ。ただ立っているだけならカカシでも出来る。」
「しかし父上、優秀な部下達は何故精密な時計が体内に刻まれている貴方が遅れたのか知る権利があるのではないでしょうか?」
「それが公私混同だ。ロスト憲兵隊長。貴様はこの部屋に情報を得にきたのか?それとも鼻を垂らした子供のように飴玉を貰いに来たのか?ただでさえ遅れている作業を無駄話で後らせるなんて貴様は時間泥棒か?さっさと用事を済ませて出ていけ。」
実の息子にもロスト卿は辛辣である。
他人事ながら彼らの親子関係に不安を感じずにはいられない。
しかし当のジズ様は涼しい顔をして、「誤解なさらないで下さいロスト内務官。私はただ飴を頂きに参上しただけなのです」と言い笑いながら父の元へと歩を進めた。
さすがに、この世に生を受けてからずっと彼と過ごしていた人間は違う。
私達も仕事に戻ろうと席についた。
正面の聖人が何かを訴えるように目配する。
そうか、失念していたが私には重要な役目があったのである。
ロスト卿は一心にいつものように迅速に書類を処理し、ジズ様も数枚の資料を手にし何か思案しているようであった。
整った二つの真剣な面持ちの顔が並んでいるのは中々にいい光景だ。
私は唾を飲み込みロスト卿に声をかける。
いつもこのときは言い様もない緊張が足先を走るのを感じる。
「ろ…ロスト内務官。」
「何だ。急を要する連絡事項ならもっと早く伝えろ。時間の制約が無いなら文書化し職務終了後に渡せ。つまらない雑談なら犬にでも語り掛けていろ。」
「ええと…急用性があるかどうかは解らないのですが…お届けものです。ローア外務官から。」
今まで淀み無く動いていた手がぴたりと止まり、彼は初めて私に顔を向けてきた。
人間の眉間はここまで皺を刻めるのかと妙な感動を覚える。
苦虫を噛み潰したとはまさにこのことなのだろう。
「…ローア外務官から?」
「ええ、昼前にお越しになって、ロスト卿に是非お渡ししてほしいと。」
「結構だ。窓の外に放るか犬の玩具にでもすればいい。」
絶対零度の言葉の刃がさくりと突き刺さる。
しかし、これはお優しいローア外務官が私に託した仕事だ。
「そんなことおっしゃられないでどうかお受け取り下さい。」
私はそう言って、彼にクッションを手渡した。
ロスト卿は一瞬不愉快極まりないといった表情を浮かべたが、すぐにその顔は些細な変化を遂げた。
「…良い品だな。」
「は…はい。ロスト卿の体調が心配だから、これを受け取ってほしいのだ、とおっしゃっておりました。自分は嫌われているから、私達から渡して欲しいとも。」
しまった、喋り過ぎたかとも思ったが、当の本人は気に留める様子は無かった。
「ああ、素敵な品ですね父上。その椅子と見事に調和する。きっと、送り手が相手のことをしかと考え作らせたのでしょうね。」
ロスト卿はしばらくまじまじと見つめていたが、ふっと「あの老人が…余計な世話だ」と呟き、ささやかに、通の人間には感じられないほどささやかに、笑った。
あの、ロスト卿が、笑顔を、浮かべるなんて。
執務室に感動と恐怖を織り交ぜたような複雑な感情が錯綜した。
私の正面に座する聖人においてすら、これは初めての自体であったようで、何とも言い様のない複雑な感情を顔にたたえている。
唯一息子のジズ様だけはいつものように笑顔を崩さない。
視線があうと、「父はこういう人なのだ」と片目を瞑り口を動かした。
「父上、早速なので、使用してみられてはいかがですか?物は使われて初めて意味を成すものですし。」
「それは正論だな。年寄りの遺品として受け取った品だ。大切に使わせていただこう。」
私の心にも、心地の良い義務を遂行したという満足感が浮かんでいた。
執務室に、かつてないほどの暖かい空気が流れていた。
ロスト卿はそれを椅子に敷き、その上に座り直した。
そして、事件は起きた。


ぶぅーーーーーぷすぅーーーー


ロスト卿の身体が椅子、そしてクッションに重みを預けた瞬間、鈍い音が部屋中に響きわたった。
石造りの部屋にそれはエコーとなって反響する。
その音を例えるならば、体内で精製された余分なガス分が毒素と悪臭と共に尻の穴から排出されるそれのようであった。
簡潔に言うと、屁である。
ロスト卿が勢いよく屁をした。
いやそうではない。ロスト卿の座ったクッションからは勢いよく屁の音がしたというのが正しい見解だ。

瞬間、ジズ様の口からは、まるで風船から空気が勢いよく空気が抜けたような音が響き、足早に執務室を出ていった。
その後「あ"ははははははは」という重低音甚だしい笑い声が聞こえてきたが、あれは誰のものだったのだろうか。少なくともあの上品なジズ様のものとは思えない。
扉が音を立てて閉まると、部屋の空気が凍り付いた。
聖人達は蛇に睨まれた蛙のように動くこと、いや息をすることすら忘れてしまっていた。
ロスト卿は椅子から立ち上がりもせずじっと身動きをしない。
下を向いているため前髪がカーテンとなり、その表情は伺うことが出来なかった。
永遠とも思われる重く長い時間が流れた。
間接的な原因である私は気が気ではなかった。
もうしにたいいっそダメ元で素晴らしい音ですね!とでもフォローしようかいや火に油を注いでどうするどうしようどうしようなんと叱責されるのだろう私の人生オワタお父さんお母さんごめんなさい…………
突如、耳つんざくような激しく机を叩く音がした。
同時に、椅子を立ち上がるときの衝撃で再びクッションが屁をしたがそれはこの際どうでもいい。
ロスト卿が、怒りの咆哮をあげた。
「あのくそジジイ!!!!」
それはまるで、就学以前の子供のような陳腐な叫び声だった。
ロスト卿は、いつもの絶対零度の雰囲気どこへやらでそう叫ぶと、執務室を大股で歩き出ていった。
途中自身の服の裾を踏み、2回ほど倒れてしまったが、彼の目には送り主の姿しか見えていないようだった。
そのときのロスト卿は、いつもの三日月の光を反射する剃刀のような姿から、三枚歯安全剃刀へと変化していた。


執務室の扉が閉まり、訪れた沈黙。
一人が、床に落ちたクッションをそっと拾い、ロスト卿の椅子に置きなおした。
聖人達は、ざわざわと今起きた出来事を共有し合い、「これは私達だけの秘密にしよう」と誓いあった。
そして、非日常から日常に戻ろうとするように、書類の世界に頭を戻していく。
ときどき、一人が思い出したように吹き出し、それが全員に伝播し、また沈静化してというのを繰り返し、穏やかな日常へとシフトをする。
今日は、ロスト卿の新たな面を知りすぎた。
彼が私にとって最も敬愛する上司と言うことには変わりない。
それでも、多分私はこれからもあの赤銅色を見るたびに、今日の出来事を思い出すのであろう。

窓の外を見ると、訓練用の竹槍がばらばらと降ってきた。


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